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大学二年生の向井結衣は、男子学生のアイドルです。なんといってもその目つきが可愛い、初々しい、いつも清楚な服装で、きらびやかさというより、おしとやかさ、京娘、二十歳になったばかりです。
「ええ、そうよ、わたしが向井結衣です」
イケメン男子、顔見知りの先輩四年生、ベンツに乗る大谷翔太が声をかけてきて、琵琶湖へドライブに連れてももらったのです。湖岸ホテルのレストランで食事を済ませた後です。いまの時間は夜九時を過ぎたところ。山を越え、京都は大原の、お庭がある洋館に、ベンツごと乗り入れられ、部屋へ連れてこられたのです。
「だから、おれと、つきあえよ、だからさぁ」
「でも、わたし、かれ、いるし、おともだちに、だけなら」
翔太のふるまいは、結衣にとって、けっこう魅力を感じる男子です。背も高いし、顔立ちも素敵だし、胸キュンしちゃう男子です。
「ここまで、来たんだから、結衣ちゃん、その気なんだろ」
もう逃げられないところまで来てしまった結衣です。お部屋に入ると、そこはなにやらいやらしい雰囲気、というより女の子がトロトロになりそうなお道具が、見え隠れしているんです。
「紹介するよ、こちらが高倉明夫、こちらが奈倉幹夫」
翔太が紹介されるまで名前は知らなかったけれど、顔は知っていた結衣です。八畳の部屋が二つなぎになっていて、真ん中が小豆色の分厚いカーテンで仕切られています。結衣がいる部屋は応接セットですが、カーテンの向こうはSM調教の道具が備えられている部屋なのです。
「ああ、あかん、いやぁああん、あかんですよぉ」
紹介された明夫が後ろから抱きついてきて、羽交い絞めされる結衣。小柄な結衣、160㎝、50㎏、胸は洋服の上からだと目立たない結衣です。白っぽいワンピ姿の結衣です。前からは幹夫が紐にした手拭を結衣の上唇と下唇の間に渡してきて、頭の後ろで括ってしまいます。後ろから羽交い絞めしていた明夫が結衣の手首を後ろへまわして交差させ、括ってしまったのです。
「うううっ、うぐ、うぐ、うぐううっ」
真衣の目がうろたえています。猿轡され、手首を後ろに括られ、なにをされるのかわからない、いいえ犯される、輪姦される、とっさにそう思ってしまって、彼、真一の顔が浮かんで、そのまま床に倒れ込んでしまった大学二年生のアイドル結衣でした。