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浅野香苗は京都にある芸術大学の二年生、二十歳の誕生日を迎えたところです。
「お誕生日おめでとう、はたち、浅野香苗さん!」
木村光弘教授から香苗のフェースブックにお祝いメッセージの書き込みがりました。
「いえいえ、せんせ、ありがとうございます!」
思いがけなく大学の木村教授からお祝いメッセをもらって、香苗も返信しました。
木村教授からは、モデルを頼まれていて、なんとなく裸婦モデルのような気がしています。
というのも木村教授が描かれる作品の多くが、裸婦、つまり裸の女子だからです。
<やっぱ、裸のモデルは、ちょっと恥ずかしいし、いややなぁ>
可愛くって整った顔の女子が、木村教授好みで、モデルを頼まれたら、香苗、どうする。
友だちの亜希が、そんなことを言っていて、香苗、どうするか迷ってしまう。
でもバイト料としては、すっごくいいから、モデルになってもいいかなぁ。
「うんうん、それで、香苗くんは、OKなんでしょ、モデル?」
木村光弘教授のアトリエは、奥嵯峨の山ぎわにあって、和風のお屋敷の一角です。
香苗は日本画専攻で、木村教授が審査員をされている公募展に入選しています。
「はい、いいですよ、モデル、します、よろしくおねがいします」
お屋敷のアトリエを訪問した香苗、籐で編まれた肘掛椅子に座らされて、面談です。
短パンにフリルがついたブラウス姿の香苗、木村教授からジロジロと見られています。
「そうかね、香苗くん、じゃあさっそくだけど、下着だけになって・・・・」
「ええ?、せんせ、したぎだけになるって?」
「そうだよ、うえに着てるものは脱いで、足元に置きなさい」
下着だけって、つまり、ブラジャーとパンティだけの、インナーだけの格好?。
「ほうら、香苗くん、見ていてあげるから、脱いでごらん」
そんなん、むちゃくちゃです、いくら教授だといっても、目の前で脱ぐなんてできない。
恋人の真ちゃんの前でも、恥ずかしくって脱げないのに、木村教授の前でなんて。
「香苗くんは、そのつもりで来ているんでしょ、条件は裸婦のモデルですよ」
やっぱり、裸婦モデル、いやぁああん、どないしょ、ちょっと恥ずかしいなぁ。
でも、ここまできて、帰る勇気もなくて、香苗、迷ってしまう、脱ぐに脱げないです。

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ここは奥嵯峨にある木村光弘画伯、美大では教授をしていらっしゃる方のお屋敷です。
「そうなの、脱げないの、なら、脱がしてあげましょう」
短パンにフリルがついたブラウス姿の香苗を見ている木村教授が、脱がすというんです。
「いやぁあん、せんせ、わたし、あっちで脱いできますからぁ」
気持ちはたじたじ、見てない処で脱ぐという美大二年生、日本画専攻の香苗です。
アトリエから続く和室があって、香苗はそのお部屋で、ブラウスと短パンを脱ぎます。
奇妙な和室、四畳半の茶室のようにも思えるけれど、なんだか異様な雰囲気です。
香苗は、脱いだブラウスと短パンを持って、広くて明るいアトリエに戻ります。
「せんせ、これで、よろしいでしょうか、わたし、脱いできちゃったよ」
下着、インナー姿、ブラとパンティはレースのフリルがつけられたピンク系です。
床に脱いだブラウスと短パンを置いて、お庭を背中にし、香苗が立ちます。
「いいね、まずはそれで、いいですよ、香苗くん」
木村教授は、腕組みされて、木綿の作業ズボンに生成りのシャツ姿です。
天井に渡したレールから、荷物を吊りあげて動かす鉄製のフックが降りてきます。
「さあ、香苗くん、そのままでいいから、手を出しなさい」
手を合わせて前に出す香苗、木村教授の手には太めのロープが持たれています。
白くて柔らかいロープですが、香苗、手首を交差させて括られてしまうのです。
「えええっ、せんせ、なにするん、どうして、いやぁああん」
香苗が気づいたときは、もうロープが巻かれて、引き上げられてしまうときでした。
「ふふん、こうして、括って、いいでしょ、香苗くん!」
手首を交差させて括られた手が、香苗の頭上15cmほどで止められてしまう。
降ろせなくなった手首、下着姿で立ったまま、手を頭のうえに置く格好です。
「いやぁあん、せんせ、こんな格好、契約違反ちゃう、わたし、こんなのぉ」
「絵のモデル、ぼくの絵のモデルだよ、香苗くん、知ってるでしょ」
「知ってるって、なにを、ですかぁ」
「そうか、でも、名前が、違うかぁ」
日本画の教授木村光弘画伯は、一般仕様の裸婦、裏世界ではひかりひろしの名前。
光弘、日本画仕様の女の緊縛姿を描いた画家、浮世絵春画の縛り絵バージョンです。
香苗は、そんな裏のことなんて知らなくて、裸婦モデル、恥ずかしいけど、引き受けた。

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アトリエの広さは畳に換算して32畳、八畳を四つ、田の形にした大きさです。
日本画のアトリエだから、テーブル上の作業になるから、畳二枚分の作業台があります。
大きな窓の外は、竹藪になっていて、その背後は百人一首が編まれた小倉山です。
「だから、香苗くん、おとなしく、わたしのゆうとおりにすれば、ふふっ」
いまどき、葉巻のたばこなんて、時代遅れだと思いますけど、木村画伯の愛用品です。
ゆらゆら、葉巻煙草の先から紫煙がたって、手首を上にして立っている香苗に匂います。
「はぁあ、せんせ、おしゃるとおりにしますけどぉ」
下着だけを身につけた香苗、木村教授のまえに立った格好で、椅子には座れません。
木村教授が、香苗をうしろから、柔らかく抱いてきて、髪の毛の横へお顔を当てられます。
「ふうううん、いい匂いだね、甘いミルクの匂いかなぁ?」
こそばい、香苗、下着を着ているとはいえ、肌が露出しているじゃないですか。
髪の毛を退けられて、耳たぶの裏から首筋へ、ああっ、息を吹きつけられちゃう。
「ああん、せんせ、いやぁああん、だめですよぉ」
息を吹きつけられるだけじゃなくて、ブラジャーの中へ、手を入れられてしまいます。
「いいねぇ、香苗くん、じゃまだなぁ、取っちゃおうか」
ブラジャーのことです、木村先生、手を入れてきて、香苗のおっぱいを包まれたんですが。
ブラのホックをはずされる香苗。
でも、手は頭上にあげたままだから、香苗にはどうすることもできない。
乳房が露出されてしまって、ブラは紐ごと持ち上げられて、手首にかぶせられます。
「ぷっくら、おっぱい、香苗くん、いいねぇ、垂れてないから、いい!」
たしかに、手をあげているからかも知れないですが、胸にぷっくら膨らむ乳房。
お椀をかぶせたようななんて言い方しますけど、そのとおりの格好なんです。
レースのフリルがつけられたピンク系のパンティを穿いただけの格好、香苗です。
「いいねぇ、香苗くん、いくつだ、二年生だろ、二十歳になったのかな?」
「いやぁああん、せんせ、昨日、二十歳になったんですよ、大人にぃ」
「そうかぁ、はたちかぁ、ところで、香苗くんは、経験済みなんだろうねぇ」
「ええっ、なんのことですか、せんせ、経験って、いやですよぉ」
「経験って、セックス、男と寝たか、ってことだよ、たっぷりあるのかな?」
「知りません、せんせ、返事、拒否しますぅ、きょひですぅ」
お顔がぽ~っと赤らんできてしまうから、木村教授は、経験ありだと察せられます。
大きなお屋敷のアトリエには、美大の教授とモデルの女子だけ、何かが起こります。
何が起こるかは、これから次第に解き明かされていきますから、楽しみにしてください。