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<大学の研究室>
佳織の初体験は、二十歳になった秋のこと、大学の研究室で、村松教授に処女をあけわたしてしまったのでした。初めての体験をした男の人とのことは、女にとっては大切な記憶です。大学の研究室で、浮世絵春画を見ながら、佳織は村松教授から、セックスのあの手この手、ノウハウを教わっていきます。
「それで、佳織クンは、やっぱ、結論的には、好きなんだろ、セックスが・・・」
「はぁ、そりゃあ、そういわれると、そうかも知れませんけど・・・」
佳織の初体験、つまり処女をあけわたしてから二週間ほどたった日の、昼下がり、村松教授の研究室、つまり佳織が処女をさしあげたお部屋に呼び出され、来ているのです。

「このまえのことは内緒だよ、だれにもいっちゃだめだよ、これからも、佳織クンに教えること、内緒だよ、いいかね?!」
応接セットの長いソファーに座った佳織の前に、テーブルを介して一人用ソファーに座った村松教授の言葉です。
「それで、佳織クン、後悔してないって言ってたけど、いいんだね」
「はぁ、そりゃぁ、いいわけではありませんけど、でも、まぁ・・・」
煮え切らない佳織の態度に、村松教授は、今日のこれからの時間のことを、予想していらっしゃるんです。

「いいんだろ、そのつもりで来たんだろ、そうだろ!」
村松教授が、佳織の座っている三人がけのソファーへ、佳織と並ぶようにして、座ってこられたのです。そうして佳織の方を抱くようにして抱き寄せ、それから突き放すように離れられた村松教授が言います。
「ねえ、佳織クン、いいもの見せてあげよう、ね、驚いちゃだめだよ!」
そう言いながら、手元のボックススイッチを入れられると、前面の書架がスライドで左右に開いてきたんです。そうして書架の除かれた隙間(とはいってもドア一枚分ほどの隙間)があらわれ、その向こうにお部屋があったのです。

「ぼくの実験室だよ、佳織クンに使ってもらおうと思って、手入れしておいた」
なにやら怪しげなお部屋だと、ソファーに座ったままの佳織には、思えるのでした。
「さあ、立って、その中へ入ってごらん、面白いもの、いっぱいだよ!」
佳織は、促されるままにたちあがり、そうして書架の間から、その空間へと入ったのです。

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「ああ、なんですかぁ、このお部屋!」
お昼間だというのに、うす暗いお部屋に入った佳織が、驚いた声を洩らします。後には村松教授が立っていらっしゃるのに、無言です。
「せんせ、なんですか、このお部屋・・・」
見渡すというほど広くはないんですけど、四畳半を二部屋つなげたような広さの和風部屋です。窓には遮光カーテンが引かれているので、薄暗くて、ようく見えないんです。

「ふふ、佳織クン、ようこそ、だね」
「ああ、なにするんですか、せんせ!」
佳織は、後ろから村松教授に、突然、抱きつかれてしまって、動転してしまって、抱かれた手を振り払おうともがいてしまったのです。

「ううっ、佳織クン、いいんだろ、そのために来たんだろ!」
少し抵抗されてしまった村松教授は、佳織を突き放し、倒してしまったのです。そうしていきなり、倒れこんだ佳織へ、馬乗りになられて、そうして押さえつけて来られたんです。
「ああ、せんせ、なにするん、なにするんですかぁ!」
「わかっってるだろ、なにするんかなんて、分かってるやろ!」
ちょっと強引なやり方の村松教授ですが、それは佳織が抵抗するという予想外のアクシデントです。

佳織にしてみれば、二週間前に、いうなれば処女を奪われてしまった場所であり相手です。初体験はしたものの、痛みに耐えた記憶だけで、快感なんて微塵も感じなかったわけですから、今日、ここで、もう一度、村松教授とするなんて考えていなかった。うっすらと予想はしてたけど、そのときにはどうしたらええのか、結論出さないままにやってきたんです。

「ああ、せんせ、だめ、だめ、ゆるしてください・・・」
倒れこんだ佳織にのしかかってきて、手首を重ねてロープで括りだす村松教授。なんといっても佳織は女の子です。男性の力には及びません。それに、なにやら、本気で抵抗しているのでもない、そんな感触を村松教授は受けています。手首を括り終えられたあと、佳織はからだを起こされ、そうして手首を持たれたまま、立たされ、手首を頭の上に引き上げられて、お部屋を仕切る欄間から降ろされたフックにつなぎとめられてしまったのです。